ちゃんとした感想記事を書こうか悩んでたんだけど、雑記という形でまとめて置こうとおもいました。
2023年1月に発売されたファイアーエムブレムシリーズの最新作「ファイアーエムブレムエンゲージ」について、感想とか好きな点とか好きじゃなかった点とか、そんな諸々の感情を書き殴ってこうと思います。なんで新年一発目から1年前にやったゲームの記事書いてるんだ。
プレイ状況としては、1週目ハードクラシックでクリア、2周目ルナクラでクリア直前、って状態です。DLCの最終マップが嫌い過ぎて2周目途中で終わってしまった。
ネタバレはアリアリでいきます!よろしくおねがいします。
目次
①好きになれなかった点(主にシナリオ)について
②好きな点(1) ゲームシステムやバランスについて
③好きな点(2) グラフィックや3Dについて
④キャラクターについて
⑤DLCについて
⑥まとめ
①好きになれなかった点(主にシナリオ)について
これについてはね、発売以前から色々と噂が飛び交って話題になってましたね。
シリーズ過去作においてあまりシナリオの評判が良くない作品と同じ方がライター陣にいるって話でプレイ前から多少の不安がありました。(一応言っておきますが、私は覚醒/if共にプレイ済みであり、嫌いな作品ではありません。)
結論として、この不安は概ね的中しており、今作のシナリオ面については色々と不満点やツッコミ所の多い内容であったと思っています。
気になる点をいくつか羅列すると、
・敵がすぐ目の前にいるのに取り逃しすぎ。
・敵の目の前で敵に背中向けて自己紹介すな。
・「私は神竜です」の一言でみんな信頼度100%になりすぎ。(主人公名変えられる都合でこの名乗りもすごいださい。)
・敵はほぼ終始、異形兵とそれを操る者なので、戦争感がない。(主人公たちが人を殺すシーンはほぼない)
・シナリオの都合でキャラが動いてる/喋ってる感がつよい。
後ろに敵いますよ。
具体的なシーンとしては、スタルーク初登場時、ブロディア王の無策突撃、指輪奪い合戦、挟み撃ち状態から何事もなく脱出、ヴェイルの指輪ワープ、ソルム城に説明無く四狗が侵入、ヴェイルの様子がおかしいことを誰も疑わずヴェ虐、友達ではありません!、独り言か?……等々。
仮にも神竜と同盟国の王族を殺しかけておいて家臣がこの態度。
てか君らそんなこと言う性格じゃないよね?????
前には邪竜、後ろには幹部が勢揃い……な、なんて絶望的な状況なんだ……
どうやって脱出したんだよさっきの状況!!!!
指輪って指に嵌めてるんですよね……?
小学生か。
あと断章の初手ラスボス戦とか、OPや回想の悪い顔したリュールとか、ルミエルが意思のある異形兵になった時やたら悪人になったのとか、投げっぱなしになってる点もいくつかあります。
ただ、過去作キャラが登場する、と聞いた時に感じた不安は、実際にはそこまで気にならなかったように思います。良くも悪くも過去作キャラは掘り下げが無くセリフも短いので、違和感を覚える隙が少なかったかな。指輪磨きは……なに……?
最終的には、物語終盤は無難にアツい展開になっていたし、エンディングのイラストもどれもすごい良かったので、クリア後の読了感は結構よかったんですよね。
終わりよければ全て良し理論ってやつ。人間の脳って単純!
あとね、戦闘会話はとても良い物が多かったと思います。特にオルテンシア関係は結構好きなの多い。
このベレトのセリフの重さよ。(なおゲームシステム的にこの戦闘でHPが0になったら死亡する)
関係ないけどここのヴェイルたそ厨二性癖に刺さるのですき。
そんなわけでシナリオについては、色々不満点多いけれども、なんだかんだ悪くなかったかなって感覚です。
たぶんこのシナリオライター、ピンポイントで「こういうのを描きたいんだ!」みたいな部分の描写は得意なんじゃないかな。そこに至る部分が雑になりがちというか……。
あ、あと好きになれなかった点もう一個!謎ミニゲーム群……いる??????
エンゲージに搭載されてるミニゲーム何一つ面白くないんだけど…………
いやでもきっとどこかに需要があるからこそ実装されてるんだよな……ほんとに?????
②好きな点(1) ゲームシステムやバランスについて
ここが本当によかった。結局ファイアーエムブレムってSRPGなので、ゲームプレイ部分が面白ければ満足度が稼げちゃうんだ。
でも戦闘予測UIはちょっと見づらいと思う。
過去のFEシリーズで高難易度かつ、戦闘バランスが好評を得ていた代表作としては「if暗夜王国」が挙げられると思いますが、それとは全く別種の面白さ。
if暗夜の面白さはパズルゲームのそれに近く、答えに辿り着いた気持ちよさを得られる類の物だと思っています。
それに対して本作エンゲージの面白さは「自分がうまいプレイをした気分になれる」気持ちよさが大きいと思います。
というのも本作、if暗夜とは高難易度のつくりかたから別種のもので、敵の物量が多い、ほぼ全てのボスが移動する、そのボスが複数のHPゲージを持っている……等々、所謂「難所」と言える場面に多く直面するようになっており、普通に真っ向から迎え撃っていては敵を処理しきることができません。
しかしそれに対して配置誘導、アイスロックでの足止め、3すくみでのブレイク、チェインアタックやガード、シンクロスキル等の絡め手の他、エンゲージという切り札をいつ切るか、キャラと紋章士の組み合わせ等、取れる選択肢が非常に豊富なつくりとなってます。ボス囲んでチェインアタック8連携くらいするのすき。
その結果、「難所を俺の戦略で突破してやったぜ!!」という爽快感を随所で得ることができるようになっています。これが本当に気持ちいい。
大量の敵に囲まれてボスにはダメージも通らない、なんていう↑みたいな状況を突破できた時の満足度たるや。
どうでもいいけど原作知ってるとこのマップのアイクの初動にビビらされるよね。そんなんありかよ!!ってなる。
最初にエンゲージシステムを見たときは、インフレでバランス壊れるんじゃね……?なんて思ったものですが、敵側もしっかりそれを使われる前提の戦略で来るので、うまいこと調整されてるなって思います。
敵1人1人も普通に強いし、ボスは複数ゲージ持ちだったりで、少数の強キャラで無双!みたいなのがかなり難しいバランスなのも良いね。逆に推しキャラで無双したい人には悲しいかもしれないけれど。
特にルナティックのバランスはほんとに素晴らしいので、SRPG好きな人は是非とも遊んでみてほしいな。まじでこれだけでシナリオ置いといてこのゲームを人におすすめするに足るくらいの楽しさ。
ちなみにこれは1週目の最終メンバー。
2周目は1週目で使わなかったキャラ中心で遊んでたけど、パネトネアイクがだいぶ無双して楽しかった。
あと戦闘以外では、最近のFEに実装されてるマップ探索してアイテム拾うやつ、面倒で嫌いなんだけど、マップ上でも光らせてくれてるのはちょっと嬉しかった。
いやそもそもアイテム拾いが要らないんだけど。
③好きな点(2) グラフィックや3Dについて
私は今までずっとFEのグラフィックはドット絵時代を上回ることは無いだろうなって思ってました。GBA3部作からシリーズ入りしたのもありますが、ドット絵にしかできないスタイリッシュな動きに、FEの3Dグラフィックが追いつくことはできないだろうな、と。
その感覚を覆してくれたのが本作です。
1章の時点でもう戦闘モーションがかっこよくて驚かされたし、過去作モーションをリスペクトしたような必殺モーション等も随所に見られて、この動きを3Dでできるのか……!と痛く感動しました。
ウォーリアの斧必殺が蒼炎の天空っぽかったり、パラディンの槍必殺が遊牧騎兵の必殺っぽかったり、勇者の槍必殺がディミトリの必殺っぽかったりするの好き。
はてなブログには直で動画を貼り付けられないのが惜しい。
必殺以外の戦闘モーションも、レベルが高くなると回避じゃなくて攻撃弾くようになる、なんて拘りもあって本当に素晴らしいと思います。今後のFEへの期待も膨らんじゃう。
シーフの戦闘勝利モーションかっこよくてすき。ぼくが中学生だったら絶対真似してた。
あとヴェイルの魔法装備時待機モーション、昔のメルブラのワルクっぽくて好きです。厨二心がくすぐられる。これもぼくが中学生だったら真似してた。
ファイナル闇ヴェイルは角以外はめちゃくちゃ好き。
あとはね、装備画面とか戦闘開始前の予測UIが表示される画面でキャラ固有のモーションつけましょうよって言った人、超有能だと思う。
というか純粋に3Dグラフィック自体、風花雪月からすごい進化したよね。
モブ女性すらかわいい。
3D以外も1枚絵のクオリティもすげー高くて支援S回収が捗りました。
風花雪月は支援S絵がキャラによって正直ちょっと微妙だったりすることもあったけど、エンゲージはどれもすごい綺麗で良かった。
本作のグラフィック面に関してはほぼ不満なしです。
④キャラクターについて
キャラクターについてはね~ifの頃ほどではないにせよ、属性ありきって感じのキャラ設定だなって感じる部分がやっぱり多いです。
ifの頃は属性の殴り合いみたいな感じで支援読むほどキャラが好きじゃなくなってくみたいなこともあったんですが、流石に今作でそこまでのことはなかった。
というか支援会話をちゃんと読んでいけば「そんなに属性ありきのキャラじゃないじゃん」って感じる部分も結構あるんですが、本編登場時の印象が強くなりがちだから支援読むまで至らないと、またそんな感じね~みたいになっちゃうかも。
なんなら本編での出番が多いほどキャラへの印象悪くなるみたいなとこありますからね(ディアマンドとか結構その辺で割食ってる。)
あとパンドロとフォガートの支援会話、本作で一番力入れてんじゃねぇのみたいな感覚を得た。
パンドロといえば、パネトネと兄妹関係だってこと本編で言及されてなくないですか?支援読むまで知らなかったせいで1週目で使わなかったんですけど。血縁関係萌えだからそういうのちゃんと言ってくれないと困るんですけど。
支援の内容もしっかり好みのやつでした。パンドロは2周目で使っていろんな支援見て好きになったキャラだな。
あとは仲間手帳がすごい良かったですよね今作。
情報だけじゃなくて、日常の1ページみたいな写真が挟まれてるのとてもいいと思います。
支援とか仲間手帳とかをしっかり見れば、キャラつくりも結構しっかりしてるじゃーんって感じるんですが、いかんせん本編がシナリオ都合でキャラが喋るし、登場時はキャラ属性を押し出して来たりするので、初見の印象が悪くなりがちって感じです。
スタルーク隊とか初見の印象悪すぎる。
初見プレイの人って支援埋めとかしっかりしない人も多いでしょうからね。
うーん惜しい。
⑤DLCについて
DLCに関しては邪竜の章の話をする前に神竜の章の話をするんだけれども、これはもうちょっとうまくやってほしかったなって部分がある。
DLCマップはちょっと難し目なんだけれど、これをやってしまうとレベルが上がりすぎて本編の難易度が下がってしまう。
単純に紋章士が加わることで難易度が下がるってのは戦略の幅の問題だから良いのだけど、レベルが上がりすぎてしまうのはまた別の問題。
邪竜の章みたいにDLCは固定キャラにして本編の成長状況に影響を与えないようにしてほしかったな。
これはLチキ。
ということで邪竜の章についての話に入ります。
覚醒、ifとDLCシナリオが結構良かったので、ちょっと期待しすぎたかなってのがあったかもしれません。
ほとんどのキャラクターが本編と逆の性格で登場するわけですが、特にそこに設定などは無く、単純に違う世界だから違う性格なんだよって感じ。
臣下が死んでしまったり絶望的な状況だったりで性格が歪んでしまったとかだったら良かったなぁ。最初から違う性格だったらそれはもう別人じゃんね。
それはそれとして高慢強気セリーヌは好き。セリーヌ見せブラ説が真実味を帯びて見える。
本編キャラとDLCキャラの会話自体はよかったですね。オルテンシアは相変わらず戦闘会話が良い。スタルーク周りも結構すき。
難易度に関しては、終章以外は面白かったです。特に3章のブロディアのとこはすげ~頭悩ませながら攻略しました。
風花雪月の煤闇の章もそうだったけど、本編と別枠で固定キャラ攻略ができるちょっと高難度のDLCがあるの楽しくて好きだな。煤闇の章と違って経験値はその章限りってのはちょっともったいない感もあったけれど。
でも邪竜の章の終章に関してはほんとに嫌いです。思わずエンゲージのプレイをやめてしまったくらい嫌い。
進軍方向間違えたらゲームオーバーで~すはどうかと思うよ。
あとこれクリアしなきゃ追加キャラを本編に加入させられないわけだけど、本編と併設してる都合、周回のたびに邪竜の章やる必要があるのはどうなんだ。
この辺も風花雪月の煤闇の章形式で完全独立にしたほうが良かったような気がする。
⑥まとめ
とまぁ色々不満点もつらつら書きましたが、プレイしていて楽しいゲームであったことに間違いはないし、なんならSRPGとしてはFEシリーズでトップクラスに好きです。
風花雪月はたしかにシナリオやキャラクターは良かったけれども、周回プレイがだいぶ根気のいる作業だった……
今作はSRPG部分が楽しいし、使用キャラやクラスや紋章士の組み合わせとか、色々変えて遊べるので2周目も全くダレることなく遊べました。
どうにか……風花雪月並のシナリオとキャラクターで……エンゲージ並のゲームバランスのファイアーエムブレムを出してもらうことは……できないもんだろうか……
制作チームが違うんだとは思うけどさ~~この辺うまいことやってほしいな。
ともあれエンゲージの発売からもうすぐ丸一年も立つので、ぼちぼち新作かリメイクの情報が来てくれると嬉しいな。
リメイクだった場合、聖戦トラキアは未プレイなので来てくれたら新鮮な気持ちでプレイできるし、封印は初FEの思い入れのある作品なので、いずれにせよ楽しみです。
3Dグラフィックの回転王が見たいよ俺は。
封印リメイクされるなら盗賊のCCはできるようにしてほしいですね。なんなら封印と烈火を二世代の1作品にまとめてくれてもいいですよ(贅沢)。
そうそう、FEシリーズではないけれども、直近で出る予定の戦争ものSRPGで言えばユニコーーーード(ユニコーンオーバーロード)も楽しみですね。
ともあれFEは子供の頃からずっと好きなシリーズなのでこれからも追っかけていくつもりです。
新作情報楽しみに待ってます。