アーリーアクセスの頃からその異常なほどの操作性の良さと、サイバーパンクな世界観で繰り広げられる良質なシナリオ、非常によく動くかわいいドットグラフィックに惹かれていたゲーム「SANABI」について、近々日本語翻訳の改善アップデートが行われるとのことで、感想をまとめて置こうと思います。
本作、とにかく素晴らしいゲームであり、且つ10時間ほどもあればシナリオクリアできるお手軽さも備えているため、是非とも多くの方にプレイをしてもらいたく、記事内でシナリオのネタバレはしない方向性で行きたいと思います。
販売価格は定価で1,520円。Steam(PC)およびニンテンドーSwitchにてお買い求めいただけます。
ちなみにこの画像は古い公式PVのスクリーンショットですが、ゲーム情報公開初期のものであるからかスペルミスがあります。(Nが一個多い)
最新PVのタイトルロゴはこっち
こっちもかっこいいけど女の子のイラストあった方が興味持つ人増えるかなって。
紹介記事ということなので、どういうゲームであるかについて書いていきますが、まずはPVを見ていただければと思います。
物語のあらすじについて
元軍人である機械仕掛けの腕を持つ主人公が、「サンナビ」という存在に家族を奪われ、復讐のため、サンナビの目撃報告があった巨大都市「マゴ」へ赴くところから始まります。
都市で出会うハッカーの少女「マリ」と共に、サンナビの捜索を進めていく中で、マゴで起きている不可思議な現象や陰謀の謎に迫るお話となります。
イベントシーンではドット絵(ピクセルアート?)のキャラクターが非常によく動き、表情もコロコロ変わり、感情がよく伝わる形で描かれていくため、引き込まれやすいつくりになっています。
本記事では多くは語りませんが、シナリオ終盤では思わず涙してしまうほど良いものでした。
状況によってはアクションシーン中も会話ウィンドウが表示されてキャラクターが喋ったりもする。
こういう表示、ちょっとスターフォックス64っぽくてすき。
ネタバレなしでいく都合、ここからは何故そんなにも本作をおすすめしたいのかを、3点に絞って紹介していければと思います。
おすすめポイント① 異常に操作性がよく、且つ簡単操作な爽快アクション
ゲームジャンルとしては2DACTであり、ワイヤーアクションものとなります。
ワイヤーアクションというとメジャー所(かどうかは微妙ですが)で言うと、海腹川背なんかをイメージしますが、本作のアクションは非常にスタイリッシュです。
ワイヤーを壁や天井に突き刺して移動するわけですが、突き刺した状態で慣性を無視した加速を任意で行うことができるため、細かい調整や角度を然程気にすること無く、縦横無尽にマップを駆け巡ることができます。
しかもこの加速、ワイヤー突き刺し中に1度しかできないと言う制限があるものの、ワイヤーをすぐ突き刺し直すことで何度でも使えるため、実質制限ほぼ無しで使い放題です。アキュラくんもブリッツダッシュ使い放題にならない?
更に敵にワイヤーを突き刺すことで、敵の元へ瞬時に移動し、一撃で葬り去ることができます。
ここで「狙い定めるの難しそうじゃね…?」と感じるかもしれませんが、本作のエイムアシストは非常に優秀で、ある程度方向が合っていれば勝手に敵に向かってワイヤーが伸びてくれるため、簡単に連続キルを行うことができます。
画面外の敵も⚠アイコンで位置を知らせてくれるのも嬉しい。
このアクションがね、ほんっとにたのしい!
かつてこれほど操作性の良い2Dアクションゲームがこの世に存在しただろうか!?
スーファミ頃のゲームが好きで、2Dゲームは色々プレイしてきたけれど、本気でそんなことを思ってしまうくらい気持ちよく主人公を動かせます。
こればっかりはやってみて貰わないと伝わらないのだけれど、自分がゲームうまくなった気分になれるのがとても気持ちいいです。
かといって敵みんな簡単にワンパンできて歯ごたえが無いかというとそんなことは無く、後ろからじゃなきゃ倒せない敵や、ダメージエリア内に放り込まなきゃ倒せない敵がいたり、当然ボスなんかもいるので、簡単すぎてつまんない!なんてことにはなりません。
ゲーム全体の難易度としては簡単すぎず難しすぎず。
アーリーアクセス明け直後は、とあるステージがかなりシビアで難しかったのだけれど、アップデートで緩和されてだいぶマイルドになってます。
終盤のボスがちょっと長丁場で難しいかもってのはいる。
アクションが苦手な人用に、ダメージを一切受けなくなるモードもあるので安心。このモードで落下したらどうなるかは未検証だけれども。
プレイ中の動画については、他所様の動画で恐縮ですが、紹介されてる動画がYouTubeにあったので転用させてもらっちゃいます。
慣れてくるとどんどんスタイリッシュに駆け巡れるようになってきてほんとに気持ちいいので、おすすめです。
本作の感想書いてる記事とか読んでると、「アクションの楽しさもだけどシナリオの良さに惹かれた!」って感じの人が多いんですよね。
わかる!!!ほんとにシナリオがめちゃくちゃ良い!!!
でもこの爽快アクションは唯一無二じゃないか!?
いやアクションのことも褒めてる書き方なのは分かるんだけど!「それはさておき」できるレベルの楽しさじゃなくない!?
なんてうざいケチの付け方したくなるくらいアクション面気に入ってます。
以前書いたエンダーリリーズの記事でも言及したような気がしますが、「こう動かしたい」って思った通りにキャラクターを動かせるゲームが好きなんですよね。
攻撃の後隙であったり、アクションに行動不能時間が長めに設定されていたり……というバランスの取り方をする人気作があることは承知の上ですが、個人的にはこういうレスポンスの良いアクションが好みです。
学生時代周りがみんなモンハンやってる中でゴッドイーターやっていた人間だからね。
ゴッドイーターシリーズ生き返れ生き返れ……
おすすめポイント② 非常によく動くドットキャラクター
冒頭のPVや先程の他所様の動画を見て頂ければ分かる通り、ドット絵が実によく動きます。ドット絵大好きマンなのでこれは見ているだけでほんとに癒やされるし、かっこいいところはしっかりかっこいい。
主人公の娘の動きと、共に行動することになるハッカーの少女マリの動きはまじでかわいいです。
ドット絵なのにしっかり表情がコロコロ変わるのが実に素晴らしい。
はてなブログに動画直貼りできないのが口惜しいんですが、まじで細かい動作がしっかりしていて良いドットなんですよ。こういうきれいなドット絵がよく動くゲーム知ってる人いろいろ教えてほしい。
ユグドラ・ユニオンとかどうですか?おすすめですよ。(隙あらば宣伝)
まぁよく動くドットの良さなんて文字じゃ伝わらないのでこの辺にしておきますが、ドット絵スキーは迷わず買ってくれ。アクション苦手ならイージーモードなら無敵になれるから。ドット絵とシナリオだけでお釣り来るよ。10時間弱で終わるよ。買ってね。
おすすめポイント③ 引き込まれるシナリオ
この項目はネタバレなしで書けることがまじでほとんど無いんですが、前述のよく動くドット絵のおかげでキャラクターへの感情移入がしやすいのもあり、なかなか心に響くものになっています。
少女とおじさんのバディ物が好きなやつ!家族愛を描いた作品に涙腺が弱いやつ!クールで不器用だけど愛情深い主人公が好きなやつ!サイバーパンクな世界観に渦巻く陰謀が好きなやつ!畳み掛けるような伏線回収が好きなやつ!
以上に該当する人は何も言わず買ってくれ!!
まとめ
アーリーアクセスの頃からほんとに楽しみにしていたゲームで、実際やってみても大変素晴らしい出来だったので、色々な場所で本作が好評の烙印を押されていてとても嬉しいです。
Steamでも、現時点において15,000件以上のレビューがある中で「圧倒的好評(97%)」を得ている状態です。
なので私の記事でプレイヤーが増える、なんて期待は実際のところほとんどないです。それでも万に一つの可能性で偶然この記事を読んで欲しくなったって人が1人でもいて、興味を持つユーザーがちょっとでも増えてくれればいいな、なんて願いは込めて書いてます。
本作唯一の欠点として、物語中盤の終わりくらいの翻訳がちょっと怪しい部分があり、口調や一人称が安定しなくなる、という点があるのですが、それは日本のユーザーが有志で協力したことで間もなく改善されるとのことで、もうじき欠点が消え去る予定です。
強いて言えばもっと長くこの世界に浸りたかったので、続編とかDLCが欲しいなって気持ちは大変強く持ってます。
マジオススメゲームです。人類はやってね。