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【感想/紹介】溶鉄のマルフーシャ/救国のスネジンカ

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ついに出ましたね。

ディストピアで胸糞悪い厳しい世界でかわいい女の子たちが銃器を持って戦うローグライト横スクロールSTG「溶鉄のマルフーシャ」の続編、「救国のスネジンカ」が。

 

前作でその世界観とキャラデザ、決して多くはない文章で存分に魅力が伝わるキャラクター性、そして救いの無いシナリオに強く惹かれていたので、大変楽しみにしていました。

 

前作である溶鉄のマルフーシャの記事もまだ書いていなかったので、今回はこの二作品両方について紹介をする記事になります。

ゲーム自体はシンプルなローグライトSTGなので、記事の内容もゲーム内容とその魅力をシンプルにまとめていこうと思います。

 

本作は、可愛い女の子が戦うゲームが好きな人、可愛い女の子がかわいそうな目に合うのが好きな人、救いのないお話が好きな人におすすめです。

store.steampowered.com

 

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価格はいずれも定価で\790円。プレイ時間は全END回収でいずれも10時間もかからないので、お値段的にもゲームプレイ的にもお手軽です。

ちょっとでも興味を惹かれたら買っちゃいましょう!

 

救国のスネジンカはまだですが、溶鉄のマルフーシャはSwitchやPSでも遊べますので、PCでゲームできないかたはそちらでどうぞ!!

store-jp.nintendo.com

※コンシューマ版はデジタルアートブック同梱のため、ちょっと値段が上がって\1,180円になっています。

 

毎度のことですが記事後半ではネタバレを含む内容について触れますので、ご留意ください。

 

 

記事の目次

①ゲームの紹介

②本作の魅力

③感想と好きなキャラ/シーン(ネタバレあり)

④その他あれこれ(ネタバレあり)

 

 

①ゲームの紹介

ゲームとしては、画面左端にある防衛対象を破壊されないように、画面右側から迫りくる敵国の機械兵を銃で迎撃するシューティングゲームです。

ステージは1日目~100日目までに分かれていて、1日防衛成功することで報酬としてお金が貰えるのと合わせて、お金を支払ってカードを1枚選択することができます。

カードは基本的に、主人公の性能を強化するもの、所持する銃を変更するもの、仲間が加入するもの、サブ装備を入手するものに分かれています。

 

こういった基本的なシステムに関しては、公式のPVを見ていただければすぐに理解が及ぶと思います。かなりシンプルなつくり。

www.youtube.com

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100日間生き残るとエンディングとなるわけですが、同行している仲間によってエンディングが変わる他、リトライ回数等の条件を満たすことでトゥルーエンドを迎えることができます。

そのため、仲間キャラの数+α、繰り返しプレイすることになるわけですね。

 

本作はローグライト要素があるため、エンディング回収の繰り返しで飽きが来にくいようなつくりにはなっており、装備によってある程度の新鮮味は続きます。

が、エンディングの数だけ繰り返して飽きが来ないほど劇的なプレイ感の差は無いかな、というのが正直な感想です。

終盤にはステータスはいずれも最大値付近までいくので、プレイごとに構成が変わってくるような、本格的なローグライトの楽しみは得られないと思います。

尖ったステータスを目指せたり、シナジーのある構築ができたりしたらもっと楽しめそうなのになー。このステータスに特化してこの武器を持てば超強い!みたいな。

同行している仲間キャラは戦闘中も色々喋ってくれるので、周回時の戦闘中の退屈さを多少紛らわせてくれる。

 

とはいえ1プレイ30分~1時間ほどなので、合間合間に挟まれる仲間たちとの会話などを読んでいればゲーム部分の飽きが致命的に感じることは無いと思います。

というよりはこの仲間たちとの会話と、それらを読んだ上で迎えるエンディングこそが本作の肝と言える部分なので、合間合間のミニゲームくらいの感覚でプレイするのが良いかもしれません。



本作の肝、という話をしましたので、次の項ではその本作の魅力について、書いていこうと思います。

 

 

②本作の魅力

冒頭で記載した通り、本作は大変厳しい世界観の中で生きる少女たちが主役となっています。国も政府も制度もクソみたいな世界です。

敗戦濃厚で苦しい生活の中で、非人道的な国のために防衛戦に駆り出される日々が描かれるわけですが、仲間たちとの掛け合いは可愛らしく、厳しい世界観に反して、見ていて和まされる会話が展開されます。

 

1週30分~で終わると書いた通り、その仲間たちとの会話も決して文量が多いものではないのですが、立ち絵の表情差分宿舎でのモーション付きセリフ等により、キャラクターの魅力がしっかり伝わる内容になっています。

ダチカ先輩ほんとうにかわいい。

 

 

とはいえキャラクター達の過去は基本的に重く、そういった重たい背景がある上での性格やキャラクター性であることも伝わってくるため、自然にキャラクターのことを受け入れられるようになっています。

一例として、単に素直じゃない性格ってわけではなくて、過去の経験があって本音を出せないようになってしまった、といったように、このキャラクターはどうしてこういう性格なのか、納得感を得られるキャラクター紹介があるのも嬉しいところ。

階級制度による格差社会の厳しさが伺える等、世界観の補強にもなる。

ちなみに一部のプレイヤーはキャラクター名だけでピンと来るのかもしれないが、キャラクター名はいずれも実在した宇宙犬等の実験動物達から取られている。ベルカやストレルカは有名どころだから知ってる人が多いかも。

参考:ソ連の宇宙犬 - Wikipedia

 

こういったキャラのかわいさや魅力があって、主人公と同行した仲間が仲を深めた末に訪れるエンディングの描写がね、こう……カタルシスがさ……すごいわけですよ。

厳しい世界観なのにキャラがかわいいっていうギャップと、そのキャラが好きになったあとに訪れる結末との二段ギャップがね。感情を揺さぶるわけですよ。

これはね、是非とも自分でプレイして、キャラクターへ感情移入をした上で色々な結末を見ていただきたい。トゥルーエンドに救いを求めたくなるよな。わかるよ。

普通の作品ならこのあとこうなるよなってのが結構裏切られがち。

でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ。

 

 

そんな、救いを求めたくなるお話と、そう思わせてくれるキャラクター達が本作の魅力です。

多少退屈に感じるゲーム周回を余裕で覆せる満足感が得られます。

この手の話が好きな人なら絶対に好き。そんなゲーム。

 

余談ですが、溶鉄のマルフーシャはコンシューマ移植がされた時にアニメーションオープニングムービーが作られています。

救国のスネジンカも移植される時に作られるのかな。動くダチカ先輩が見たいよ。

www.youtube.com

 

 

 

さて、ここからはネタバレを含む内容を書いていきます。

プレイ予定の方は、昼飯代で買えてせいぜいが10時間程度で終わるので、やり終わって覚えていたらまた見てくれると嬉しいです。

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以下ネタバレ防止スペース

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③感想と好きなキャラ/シーン(ネタバレあり)

大切な人を殺されて人が変わったように人生を復讐に費やす女が性癖なので、デジクENDかなり好きです。

 

いきなり好きな性癖発表ドラゴンになってしまいましたが、大変に性癖の詰まった作品なのでしょうがないね。

一応ネタバレになると思って触れなかったけど、自国だけじゃなく国内の反政府組織も敵国も全部カスなのがこの世界の救いようのなさが出てて好き。悪に抗う組織なんてなかった。

敵国が捕虜とかの人間を機械兵の素材にしてるって匂わされるEND、マルフーシャでもスネジンカでも救いの道を断っていて絶望感がありすぎる。

機械兵の素材にされた上に姉殺しさせられるアニタENDが一番きつい。

 

 

作中で特に好きなキャラはアリビナちゃんです。

あのエンディングの展開で返り討ちにされるパターン初めて見たから嘘だろ……ってなってしまった。機転を利かせて颯爽と主人公を助けてくれた有能な仲間がその場で撃ち殺されるなんてことある!?!?

アリビナちゃんかわいいヤッター!

 

 

あとはダチカ先輩ね、かわいすぎ。かわいすぎる上に人としても上司としてもいい人過ぎて好きにならない要素がない。

もしかして絵が壊滅的なのに自分ではうまいと思ってるの、いい人過ぎて周りがダチカ先輩を傷つけないようにし続けた結果なんですか?

こんなんでも優秀で面倒見が良くて頼れる先輩なの良すぎる。愛おしい生き物。

なんか、ちょっとブルアカのアルちゃんに近いものを感じる。

 

 

そしてネタバレありトークとなれば、救国のスネジンカのトゥルールートについては話さねばなりますまい。

「死んだ仲間のために」が呪いになって一生付き纏ってるのさぁ!!これが前作主人公の姿か……?

実は救国のスネジンカ発売日当日にTwitter(旧Twitter)でTLにラスボスがマルフーシャだってネタバレが流れてきてプレイ前に知っちゃって寝込んだんだけど、これ初見だと結構なショックがあるエンディングなんじゃないですか。

一緒にパン屋をやりたかった姉妹の行き着く先がこれかよ……

トゥルーエンド迎えたとき、回想にエピローグがこっそり追加されていたのに気づかず救いを求めてもう一度トゥルールートを回ったのは内緒。

 

でもその追加エピローグで少し希望が見えたのはよかった。本当によかった。

最初エピローグ見た時は俺の見てた夢過ぎて、ゲーム内でマルフーシャの見てる夢かと思った。アリビナちゃん好きだったから特に。本当によかった。

ただひとつ気になるのは、

ここでビオンとエノスとベルカの無事について聞かれた時のアリビナちゃん、遮り方がちょっと、怖くないか???

もしかして全員無事なわけじゃなかったり、ってのは考えすぎなのか……?

早く続編を出してくれないか??????

 

 

④その他あれこれ(ネタバレあり)

リシチカのシュモクザメぬいぐるみかわいい。

 

その他あれこれとは書きましたが、ネタバレになるから目次に書けなかっただけで、次回作(仮)の話をちょっとだけしたい。

本当に続きが気になりすぎる終わり方をしたので、絶対に次回作を出してくれなければ困ってしまう。

マルフーシャ~スネジンカの発売までがピッタリ3年なので、同じペースで行けば2027年8月とかになるのかな。

 

 

どうにか……どうにか完結編として救いのある終わりにしては貰えないだろうか……!!

マルフーシャ陣営とスネジンカ陣営の対立になるのか協力になるのかすら分からないけどさ……せめて最後くらい幸せな夢を見させてくれ。

 

本当にとても世界観に引き込まれている好きな作品なので、パンをこねて待ち続けたいと思います。

姉妹がパンをコネコネできる日を夢見て……


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